豊泉会朝礼挨拶

2020年度

2020年 4月  新年度を迎えるにあたって

皆さんおはようございます。今日は4月1日、新年度の始まりの朝礼の予定でした。しかし、皆さんご存知のように新型コロナウイルス感染は福岡県、そしてこの筑後地区においてもますます予断を許さない状況になってきました。従って集団で集まっての朝礼は中止とします。このホームページでの内容を各部門で確認をお願いします。今回は新しい年度に向けて、今さらですがそれぞれの部門・職場で、目標を持って仕事を続けていただきたいというお話をします。

昨年度は施設・機器の改修や電子カルテの導入など病院・施設の設備の整備に取り組んできました。ある程度設備は整ってきたと思いますから、今年度はそれぞれの部門・職場での目標を明確にしていく中で、組織全体を活性化していきたいと考えています。もう一度、私たち豊泉会の目標を明確にしましょう。これまでもこの朝礼の中でお話ししてきたように、超高齢化社会を迎えた我が国の医療は、「治す医療」だけでは患者さんを元気にしていくことが困難になってきました。よく言われるように高齢者への医療・介護は「治し支える」ことが重要となります。まさに私たち豊泉会の理念「人間大切」は、患者さん・利用者さんの人生の終盤の時期を全力で「支え」、少しでも元気になっていただくよう努力を続けていくことだと考えます。先週急性期の病院から転院してきた患者さんは、認知症のため経口摂取が困難と判断され絶食の状態でした。認知症が高度と判断されたのは、病気の状態にも伴うものと思われ、転院されてきた時点では嚥下機能自体は比較的保たれていました。可能になるかどうかは分かりませんが、もう一度お食事が摂れるよう最大限の努力をチームで行っています。私たちの判断が、86歳のこの患者さんにとって最後の判断になると思われるからです。ご高齢の患者さんが、少しでも元気な状態に快復していただけるよう努力を継続すること、あるいは快適に過ごしていただけるよう環境を整備していくことが私たちの使命ですが、このことは我が国の医療・介護・福祉にとって今後ますます重要になっていく課題だと確信しています。

さて、この組織全体の目標に向かって、すべての部門は出来るだけ小さな単位で目標を定めてください。例えば看護部であれば看護部全体の目標に沿ってそれぞれの病棟での目標、そして病棟内であれば例えば夜勤のチームの取り組み、介護部門の取り組みなどチーム単位で目標を定めてください。そしてその目標は数字を含めた具体的な目標としてください。例えばですが、「積極的に取り組む」といった評価が主観的判断になりがちな目標ではなく、「褥瘡発生率を何パーセント以下にする」といった数字を含んだ目標を立ててください。具体的な数字の目標を立てれば、それが達成できなかった時には目標に向かって考えた手段が実情に即していなかったと思われ、再度検討を行うことが出来ます。検討のうえで、目標を達成するための新しい取り組みを考えていくことが必要となっていきます。これがPDCAの考え方、目標(P=plan)を明確にし、行動(D=do)に移し、その結果を検討(C=check)したうえで新しい行動を計画していく(A=action)という、組織を活性化させていく方法論です。

私も私の立場で皆さんが仕事に目標をもち、働き甲斐と誇りを持って仕事が継続できるように努力を続けていきます。今年度もよろしくお願いします。